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平成30年度秋期「情報処理安全確保支援士試験」に合格しました

※ 当記事は他ブログに掲載していた内容をリライトし、当時の日付で再投稿したものです。元々掲載していたブログのエントリーは削除済みです。

riss-logo

はじめに

平成30年度秋期の情報処理安全確保支援士試験に合格しました。

www.ipa.go.jp

例のごとく振り返りを…と思ったのですが、今回は過去受験してきた試験とは少々状況が違うので、まずはその説明から。

今までの試験は基本的にいつでも受験できるベンダー資格ということで、自分が納得するまで勉強してから試験に臨むことができました。

しかし、情報処理安全確保支援士試験は日程が予め決まっており、前回記事でも少し触れていますが、今回は学習期間が1ヶ月弱しかなかったため、十分な試験対策を行えませんでした。

本来であれば、合格に繋がった学習方法などを紹介したいところですが、自分自身あまり満足な学習ができなかったこともあり、こうすれば合格できると自信を持って言える内容がありません。

試験に合格するまでに行った情報セキュリティ関連の学習内容をまとめてはいますが、同じことをすれば合格できるという訳ではないので、その点だけ注意してください。

この記事が、現在合格を目指して勉強中の方々のお役に立てれば幸いです。

受験の動機

近年、セキュリティ人材が大幅に不足するという話を耳にし、業務独占資格ではないものの IT 業界初の士業ということもあって、合格したら何かの役に立つかもと考えたのがきっかけです。

もちろん、この資格だけでどうにかなるとは思っておらず、実際 WEB 上でも賛否両論様々な意見がありますが、少なくとも情報セキュリティを体系的に学ぶには良い機会だと思い、合格を目指すことにしました。

情報処理安全確保支援士は維持費が高額な割に、名前だけの役に立たない資格だという方もいますが、実際に役に立つか立たないかは合格後の自分次第なところもありますし、弊社では資格維持に必要な費用を全額補助してくれるので、お金の心配が要らないというのも理由の一つです。

試験までにやったこと

gacco のオンライン講義を受講

gacco とは、 JMOOC (日本オープンオンライン教育推進協議会) と連携してドコモgacco社が提供する、大学教授陣による本格的な講義を誰でも無料で受けられる WEB サービスです。

gacco.org

様々な講座が期間限定で行われており、たまたま情報セキュリティ基礎の講座が行われていたので受講しました。

僕が受講した講義は、セキュリティで有名な株式会社ラックの社員の方が講師をされており、初心者向けの易しく分かりやすい内容だったので、情報セキュリティを学ぶ取っ掛かりとしては最適でした。

lms.gacco.org

gacco では不定期的に過去の講義を再度開講する場合があるので、興味がある方はチェックしてみてください。

富士通ラーニングメディア社の集合研修に参加

弊社では年に一度、社員から自分が参加したい研修や講義の希望を受け付け、当選すれば会社全額負担で受講することができる制度があります。

今年たまたま当選したこともあり、富士通ラーニングメディア社が提供する情報セキュリティ基礎の研修に参加することができました。

www.kcc.knowledgewing.com

2日間に渡って行われた研修では、座学での講義と受講者同士で実施するグループ演習が行われ、情報セキュリティの基礎を学ぶだけでなく、他社のセキュリティ対策や考え方などを知る良い機会になりました。

富士通ラーニングメディア社では、法人経由だけでなく個人でも研修に申し込みをすることができます。

ただ、受講料はなかなか高額なので、個人で申し込むのはあまりお勧めできません。。

情報セキュリティ関連の書籍を読む

試験対策本も含め、情報セキュリティ関連で読んだ本を下記にまとめました。

情報セキュリティ読本

まずは、 IPA (独立行政法人 情報処理推進機構) の「情報セキュリティ読本」です。

情報セキュリティ全般について広く浅く書かれており、初心者が情報セキュリティ全体をざっと俯瞰するのに丁度良い本だと思います。

情報処理技術者試験を行っている IPA の本ということもあり、情報セキュリティ分野の試験対策の第一歩にも最適です。

王様達のヴァイキング

次は、ちょっと勉強からは離れますが、 ビッグコミックスピリッツで現在も連載中の「王様達のヴァイキング」です。

天才ハッカーの主人公とエンジェル投資家が様々なサイバー事件を解決していきながら、その過程で人間としても大きく成長していくというストーリーで、漫画としての面白さだけでなく、ソフトウェアエンジニア数名が技術監修されているということもあり、 IT 業界に関わる人の目線でも興味深く読むことができます。

試験勉強の息抜きに、人によっては情報セキュリティを学ぶモチベーション維持にもなるかもしれません。

ちなみに、僕は当時の最新刊 (16巻) まで全て読みましたw

情報処理教科書 情報処理安全確保支援士

最後は、定番中の定番の試験対策本「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士」です。

情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2020年版

情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2020年版

  • 作者:上原 孝之
  • 発売日: 2019/11/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

試験対策としては、この本が一番だと思います。

僕は試験直前の1ヶ月弱、ずっとこの本を読んでいました。

ただ、時間的に1周読むだけで試験日を迎えてしまい、問題集や過去問には一切手を付けていません。

確実な合格を目指すのであれば、試験日の遅くとも2~3ヶ月前くらいから読み始め、試験直前は過去問を繰り返し解き、情報セキュリティの最新動向を WEB メディアや新聞・雑誌等で抑えておけば間違いないと思います。

受験後の感想

不完全な状態で受験したこともあり、正直言って合格できるとは思っていませんでした。

IPA から出ている解答例を見ても、午前問題は合格ラインを超えているものの、午後問題はかなりギリギリところで、配点や部分点に救われたところがあると思います。

この結果から言えることは、ありきたりかもしれませんが、最後まで諦めずに解答欄を出来る限り全て埋めたのが功を奏したということに尽きます。

午後問題は情報セキュリティに関する知識だけでなく、問題文をしっかり読んで理解する読解力と、解答を適切な文章にして表現する文章力が必要とされ、国語が苦手な人はちょっと苦戦することになるかもしれません。

逆に言えば、情報セキュリティにあまり詳しくなくても、国語力があれば午後問題を突破できる可能性があり、僕のように業務として情報セキュリティに直接携わっていない人にも十分に合格するチャンスがある試験だと思いました。

今後について

試験に合格しても、実際に情報処理安全確保支援士になるには登録申請を行う必要があります。

合格証書が手元に届くのが2019年1月中旬頃とのことなので、合格証書が届くまでには登録申請を行うかどうか決める予定です。

これからも引続き新しい資格試験に挑戦していきますが、本業の WEB エンジニアとしての勉強が若干疎かになっていたところがあるので、しばらくは実務的な技術の習得に注力します。

今一番勉強したいことは Node.js によるサーバサイド開発についてと、 npm や webpack などを利用したフロントエンド周りの開発環境構築についてですね。

弊社のような SIer 企業では、普段の業務でモダンな技術をほとんど使用しないので、プライベートで勉強しないと完全に時流に取り残されてしまいます。。

もっと家でもコードを書かないといけないですねー。。

それでは、今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。