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【Oracle Database 19c】インストール手順【Windows】

はじめに

Oracle Database 19c を Windows マシンへインストールする手順をまとめました。

Oracle Database 18c 以降は 12c までとインストール手順が少し違いますので、注意が必要です。

ORACLE Database 19c

動作環境

OS
Windows 10 Pro
Application Version
Oracle Database 19c 19.3

ライセンスについて

Oracle Technology Network License Agreement https://www.oracle.com/technetwork/jp/licenses/standard-license-192230-ja.html

ライセンスの権利及び制限
ラクルはお客様に、本契約に明示する制限に従って、お客様のアプリケーションの開発、テスト、プロトタイプ作成、及びデモンストレーションのみを目的として(かつ、お客様のアプリケーションが、データ処理、業務、商用又は本番利用を目的として使用されたことがない場合に限られます)、その他のいかなる目的でもなく、本プログラムを内部的に使用するための、非独占的、譲渡不能の限定的なライセンスを許諾します。

インストール手順

1. 事前準備

今回のインストールは、 Oracle Database 18c から採用されているイメージベースでのインストールで行います。

docs.oracle.com

12c までは Oracle Universal Installer (OUI) でインストール先のディレクトリである Oracle ベースや Oracle ホームを設定していましたが、 18c からは Oracle Database イメージファイルを展開し、設定ウィザードを実行したディレクトリが Oracle ホームとして設定されるようになりました。

ということで、インストールの前に Oracle ベースディレクトリと Oracle ホームディレクトリを作成する必要があります。

Oracle Home User (Oracle ホーム・ユーザ)

Oracle ホーム・ユーザは、 Oracle ソフトウェアの実行ユーザとなる OS ユーザです。

後述する Oracle ホームから実行されるすべてのソフトウェア・サービスに対して、このユーザが Oracle サービス・ユーザとして構成されます。

Windows では、 Windows 組込みアカウント、仮想アカウントまたは管理者ではない Windows アカウントが指定できますが、セキュリティ強化のため Oracle ホーム・ユーザは、仮想アカウントまたは Windows 組込みアカウントではない標準の Windows アカウントが推奨されています。

今回は仮想アカウントを使用するため、特に事前に準備しておくことはありません。

Oracle Base (Oracle ベース)

Oracle ソフトウェア には Optimal Flexible Architecture (OFA) という概念が存在し、このルールに沿ったディレクトリ構成が推奨されています。

Oracle ベースは OFA に準拠したディレクトリ構造のルートディレクトリにあたり、その配下にインストールした Oracle ソフトウェアおよび構成ファイルが格納されます。

Windows でのデフォルト値は [DRIVE_LETTER]:\app\[Oracle Home User] となるので、今回は C:\app\oracle にしました。

docs.oracle.com

Oracle Home (Oracle ホーム)

Oracle ホームは、Oracle ソフトウェアを格納するディレクトリになります。

OFA では、 Oracle ソフトウェアは Oracle ベースのサブディレクトリ内に、バージョンと Oracle ホーム名でインストールします。

Oracle Database 19c のデフォルト値は [Oracle Base]\product\19.3.0\dbhome_1 となるので、今回は C:\app\oracle\product\19.3.0\dbhome_1 です。

2. Oracle Database ソフトウェアの配置

Oracle Database イメージファイルを、手順1で作成した Oracle ホーム へ展開します。

展開後のディレクトリ構成の参考イメージは、以下の通りです。

[Oracle Base]
└ [Oracle Home] 
    ├ addnode
    ├ admin
    ...
    └ setup.exe

3. 設定ウィザード (setup.exe) の実行

Oracle ホームに展開された Oracle Database ソフトウェアにある setup.exe を、管理者権限で実行します。

1). 構成オプションの選択

構成オプションの選択

データベースは Database Configuration Assistant (DBCA) で作成するため、「ソフトウェアのみの設定」を選択します。

2). データベース・インストール・オプションの選択

データベース・インストール・オプションの選択

クラスタ構成ではなく、「単一インスタンス・データベースのインストール」を選択します。

3). データベース・エディションの選択

データベース・エディションの選択

「Enterprise Edition」を選択します。

4). Oracle ホーム・ユーザーの指定

Oracle ホーム・ユーザーの指定

1. 事前準備 - Oracle Home User (Oracle ホーム・ユーザ) で説明した通り、「仮想アカウントの使用」を選択します。

5). インストール場所の指定

インストール場所の指定

こちらも 1. 事前準備 - Oracle Base (Oracle ベース) で説明した通り、 Oracle ベースを C:\app\oracle に設定します。

Oracle ホームは、自動的に設定ウィザード (setup.exe) を実行したディレクトリが設定されます。

6). サマリー

サマリー

OFA ルールに従って設定を行うと、 Windows のデフォルト設定はこんな感じになります。

内容を確認して、問題無ければインストールします。

Windows セキュリティの重要な警告

Windows セキュリティの重要な警告

インストール処理中に Windows Defender ファイアウォールの警告が出たら、適宜アクセスの許可を与えてください。

7). 終了

終了

登録成功の表示が出たら、インストールは完了です。

おわりに

最近はオンプレミスよりも、 Amazon Web Services (AWS)Google Cloud Platform (GCP) といったクラウド上のストレージサービスを利用することが多くなってきていると思います。

今回はローカルで使用するために Windows マシンに Oracle Database をインストールしましたが、今後はクラウド上の RDBMS も使ってみたいですね。

意外と知られていませんが、 OracleOracle Cloud Infrastructure (OCI) というクラウドサービスを提供しており、豊富な無料枠も用意されています。

クラウド上の Oracle Database を利用するのであれば、無料枠も用意されている本家の OCI が良いかもしれません。