【Python3 エンジニア認定基礎試験】合格までの勉強法
はじめに
2019年秋に「Python3 エンジニア認定基礎試験」に合格したので、その勉強法などをまとめました。
TL;DR
- 本を読んで模擬試験を受けるだけで合格できるよ
- 簡単だから1~2ヶ月勉強すれば誰でも受かるよ
- ゼロから Python を始めるなら最初の目標に最適だよ
Python3 エンジニア認定基礎試験とは
試験概要
「Python 試験」でググれば多くのWEBサイトがヒットするので、改めて試験について多くのことは書きません。
この試験では、 Python3 に関する基礎的なことが問われます。
難易度はあまり高くないので、 Python 以外のプログラミング言語を習得している人であれば、合格するのに一ヶ月もかからないでしょう。
僕はなんやかんやで結構かかりましたけどね (๑´ڡ`๑)
出題範囲は「Pythonチュートリアル 第3版」の1~14章となっているので、これさえ覚えれば合格できます。
- 作者:Guido van Rossum
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
最新の試験概要については、主催する一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会の当試験ページを確認してください。
Python のバージョンに関する注意
2020/01/07現在の Python3 最新版は 3.8.1 ですが、試験は 3.5 系となっているので注意が必要です。
例えば、仮想環境を作成する pyvenv
スクリプトは最新版では既に非推奨 (3.6 から非推奨) になっていますが、試験では出題される可能性があります。
難易度
情報処理技術者試験に例えると、受けたことは無いのですが、ITパスポートより簡単かもしれません。
Pythonを初めて学ぶ人が、最初に目指す目標として最適です。
学習期間
Python未経験者でも、真面目に勉強すれば一ヶ月くらいで合格できると思います。
平日フルタイムで働く社会人が、たまにサボりながら隙間時間に勉強したとしても、二ヶ月くらいあれば余裕ではないでしょうか。
学習方法
試験概要 にも書いている通り、出題範囲はオライリー本の「Python チュートリアル 第3版」となっているので、極論、このチュートリアルを丸暗記すれば合格できます。
以下にも書いていますが、チュートリアルは Python 公式サイトで無料で見ることができるので、本が不要であれば購入する必要はありません。
1. Python の入門書を読む
プログラミング自体が未経験の方
独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで
- 作者:コーリー・アルソフ
- 発売日: 2018/02/24
- メディア: 単行本
Python だけに特化した本ではなく、プログラマに必要なこと全般が書かれています。
本当にゼロから始める人は、ここからスタートすると挫折しづらくていいと思います。
僕は他言語の経験はありますが、Python は初めてだったのでこの本から勉強を始めました。
この本は Python の入門書というよりも、業界未経験者がプログラマになるために必要なことをメインに書かれた本なので、これでプログラミングの雰囲気を掴んだら、さくさくっと次の本 (入門 Python 3) に進みましょう。
他言語を習得しているけれど Python は初めての方
- 作者:Bill Lubanovic
- 発売日: 2015/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
さすがオライリー本という言葉が出るほど、一から易しく網羅的に Python を学ぶことができます。
最初にさらっと見て抵抗なく読み進められるようであれば、書籍はこれ一冊で良いと思います。
実際に業務で Python を使うようになっても、読み返す度に新たな学びがあるような本なので、試験後も手元に置いておきたい一冊です。
2. Python チュートリアルを読む
試験の出題範囲がこのチュートリアルそのものなので、必ず一読しましょう。
書籍でも WEB でも内容は一緒なので、お金をかけないなら WEB 版で十分です。
書籍版
- 作者:Guido van Rossum
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
WEB 版 (Python 公式ドキュメント)
WEB で公式ドキュメントを見るときの注意点
試験の Python のバージョンが 3.5 なので、最新バージョンでは既に非推奨になっている機能があります。
公式ドキュメントを WEB で開く際は、表示されているドキュメントのバージョンに気を付けてください。
上記のリンクから開けばバージョン 3.5 のドキュメントが表示されますが、 Google などの検索ページから遷移した場合、おそらく最新バージョンのドキュメントが表示されると思います。
バージョンが違う場合は、公式ドキュメントの画面上部でバージョンを切り替えて 3.5 のドキュメントを開いてください。
3. オンライン学習
一通り入門書を読んだ後は、paizaラーニングの「Python3入門編」を行いました。
paizaラーニングでは、学習動画を見ながらブラウザ上で自由にコードを書いて動かすことができ、しかも各レッスン毎に簡単な課題が用意されています。
動画視聴 → コーディング → 課題提出のサイクルをレッスン毎に繰り返すので、手を動かしながら効率的に学ぶことができます。
「Python3入門編」は非常にボリュームがありますが、動画は一本あたり数分程度なので、隙間時間に少しずつ進められます。
ある程度レッスンが進んだら、スキルチェックで腕試しをしてみるのもいいと思います。
Python に限って言えば、会員登録をするだけで誰でも全て無料で学習することができます!!
なんか PR 記事っぽくなりましたが、 paiza はそれぐらいお勧めです!
4. 模擬試験を受ける
Python の基礎を学んだ後は、「DIVE INTO EXAM」で実際に問題を解きました。
本試験を運営している一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会のプレスリリースでも「DIVE INTO EXAM」が紹介されています。
無料会員登録をするだけで模擬試験を受けられますので、ひたすら周回を重ねて、見たことがある問題ばかりになって確実に正答できるまで繰り返し解きましょう。
ここで合格点を取れるようになれば、まず間違いなく試験には合格できます。
受験後の感想
結構じっくり時間を掛けて解いたつもりでしたが、30分程度で全ての問題を解くことができました。
見直しを含めても時間が足りなくなることは無いと思います。
回答の提出をすると同時に結果が表示されるので、最後の提出ボタンを押すのはドキドキしました…
覚悟を決めてボタンを押したら、アンケート画面が表示されてコケそうになりましたが、結果はほぼ満点の 975 / 1000 で無事合格でした。
全然余裕でしたね! (合格したからこそ言える)
まとめ
難易度のところで書いた通り、試験自体は難しくないため、合格したからといって対外的な評価には繋がりません。
しかし、出題範囲が Python の基礎部分を広く浅く網羅する形になっているので、試験勉強を通して Python の基礎を身につけることには意味があると思います。
これから Python を始めようと思っている方は、最初の目標としてこの試験合格を目指すことをお勧めします。
そして、ここで学んだ Python を基に次のステップとして、
- WEB 開発 (Django や Flask など)
- AI / 機械学習 (NumPy、Pandas、scikit-learn など)
- Python3 エンジニア認定データ分析試験
- etc...
といった、自分の興味のある分野の学習に進むのがいいのではないでしょうか。
私もまだ Python 業務経験無しの初心者なので、一緒に Python を学んでいきましょう ٩(๑´3`๑)۶
最後までお読みいただき、ありがとうございました!